■「Paint & Coatings Journal」で紹介されました。(2008年11月号掲載)
漆塗りを現場塗装に汎用展開
ヤブタ塗料株式会社
 


ヤブタ塗料(本社:神奈川県小田原市、社長・薮田勉氏)は伝統的な漆塗りの世界を建築塗装の分野に広めるべく新たな取り組みを始めている。「創業100年を超える当社は地場産業の木工、特に漆塗りとの関わりは深い。時代の趨勢とともに伝統工芸が陰りを見せる中で、なんとか本漆の良さを広めたいとの思いが強かった」と薮田社長。


 そのよう中、とある展示会で漆の最新テクノロジーに出会った。京都市工業試験場塗装技術研究室などが開発した3本ロールミル精製漆で「本漆でありながら、塗膜の乾燥が極めて速い。従来、70〜80%必要とされていた湿度が40%程度で乾燥硬化することから、現場塗装でも十分に使えると直感的に判断した。更に漆の弱点であった耐候性や漆かぶれなど従来の概念を払拭する漆」に一目ぼれ。さっそく販売元との交渉を進め、建築塗装分野におけるアプリケーションで合意、取り組みを始めた。


 現場塗装での応用に関しては薮田社長自信が塗装方法の研究を重ねノウハウを蓄積。「ある程度実用化できるレベルに達した」ことから、取引先の塗装店への紹介を始めた。「展開に当たっては住宅内部の木部塗装をイメージしている。これまで手の届かなかった漆塗りが汎用的に提供できることで、本物志向のニーズを喚起できるのではないか」というのが狙い。塗装店を集めた講習会は活況を呈しており、既に実物件でも動き始めている。「生活者の価値観(本物志向)をくすぐるビジネス」として期待をかける。


■「タウンニュース」で紹介されました。(2008年9月号掲載)
ヤブタ塗料(株)が社会活動貢献賞を受賞

市内本町のヤブタ塗料(株)が「第5回ベストECショップ大賞(NPO法人全国イーコマース協議会主催:経済産業省後援)」で「社会活動貢献賞」を受賞。その受賞式が20日、新宿明治安田生命ホールで開催された。

同大賞はインターネットショップを持つ企業を対象に行われるもので、今年は343店舗が応募。同社が持つホームページ「塗料屋さんドットコム」を応募したところ、その中にあった地域小中学校へのボランティア塗装活動が評価され、受賞の運びとなった。「何十年となにげなく続けていた活動が評価されたのは嬉しい」と、薮田さんは話している。


■「Paint & Coatings Journal」で紹介されました。(2008年9月号掲載)
塗料ネットショップがイーコマース賞受賞

ヤブタ塗料(本社・小田原市・社長・薮田勉氏)が運営しているネットショップ「塗料屋さん.com」が全国イーコマース協議会主催の「第5回ベストECショップ大賞ー社会活動貢献賞」に選ばれた。

 同ECショップ大賞は日本で初めて経済産業省が後援するネットショップ表彰事業。イーコマース業界の発展、及びECサイト製作・店舗運営における技術向上を目的とし、より多くの優良店舗をクローズアップするために2004年に設立されたもの。

 ネットショップを「お客様の視点に立った使いやすいサイト」という審査基準で、現役のネットショップ運営者、イーコマース事業者の総投票によりベストECショップを決める。資本や事業規模に関係なく、本質的に優れたネットショップを選出する表彰事業だ。  

今回は応募総数343店舗のうち、大賞をはじめ各部門賞に選ばれたのは11店舗のみ。塗料屋さん.comはこのうち社会活動貢献賞に選ばれた。  

同ネットショップは2年前に立ち上げ、塗料及び関連資材の販売を行っているが、「ネットショッピングはトラブルも多く、また運営者の実態が分かりにくいので不安も多い。不安解消に少しでも役立ちたい」(薮田直秀店長=写真)との考えから、ヤブタ塗料が長年にわたって継続している地元小中学校などのボランティア塗装の様子を掲載。これが「イーコマース業態への安心感を高めるため、本年度から各店舗の社会活動への取り組みについても注目する」という賞側の意向に合致、受賞の運びとなった。

 薮田直秀店長は「塗料のネットショップというこれまであまり注目されなかった業態店が、イーコマース全体の中で認められたことが嬉しい。これにより業界の認知度が少しでも上がれば」と期待を膨らませる。


■「Paint & Coatings Journal」で紹介されました。(2008年3月号掲載)
最終消費者に「塗膜」を売る
発想転換でビジネス展望開ける
ヤブタ塗料社長 薮田 勉 氏


創業100年を迎えた老舗塗料ディーラーのヤブタ塗料(神奈川県小田原市)。閉鎖感が高まる塗料流通の中にあって「真の顧客は消費者」との視点に立ち新たな展開に乗り出した。販売の基軸は半製品の塗料でも、加工サービスの塗装でもなく、完成品としての「塗膜」。「塗膜業界を確立することで産業のボトムアップが図られる」と提唱する薮田社長に聞いた。

「塗膜業界の確立」を提唱されていますが。 「ご存知のように塗料は半製品であり、塗料という加工作業を経て初めて完成品をしても『塗膜』になる。つまり塗膜こそが、我々の業界が対外的に提示できる完成品なわけだが、そのことを明示してこなかったため、世間一般では『塗膜=完成品』との認識はない。完成品を持ち得ない業界であったため、いつまで経っても最終製品に対するいち素材、あるいは加工サービスといった従属的な立場から抜け出せない。付加価値の高い業界への変革するためには、塗膜こそが完成品との認識を強く持ち、行動していくことが必要ではないかとの考えだ」「また自動車業界、家電業界、化粧品業界のように、造る人、売る人、加工する人、その他業界に従事するすべての人を包含する用語としての完成品の呼称を用いるのが一般的。そういった意味でも、『塗膜業界』と呼称するのが最適ではないか」

 そのような考えにいたった動機を教えて下さい。 「いまから5〜6年前になるが、中小企業支援法の活用を思い立ち、革新性が求められることから『塗膜販売業の確立』を事業テーマに申請を行った。このとき塗膜という用語について深く再考したのがきっかけ。『塗膜=完成品を売る』との発想に立ったとき、色彩や機能などその商品パフォーマンスを求めている『真の顧客は消費者』であるというこを改めて確認することができた。それと同時に自社のやれること、やるべきことが明確になり、それまで自分の商売に対して抱えていたジレンマが一気に氷解した。塗料販売業に従事して30年以上になるが、ユーザーベースでの仕事に振り回され、与信や改修を心配し、利益率の低い商売に甘んじている。実態えおしては家業の域から脱せず、ビジネスとして成立していないとのジレンマを絶えず抱えていた。塗膜販売のスタンスに立つことでそれらが一気にクリアになる、ビジネスとしての将来展望を持てるようになった」

 塗料販売業の変態変革をいうこですか。 「従来の製・販・装の枠組みの中では中間業者の域を出ることができなかったが、『塗膜商品』を『最終消費者』に提供するとの視点に立つと、その担い手としてのポジションが浮かび上がってくる。というのも塗料販売店は立場上、多くのメーカーの製品情報を持ち、一方で建築から工業用にいたる幅広い業者との取引がある。更に仕事の経験で培った塗膜設計(仕様作成)力が備わっており、しかも公平な見地で仕様を組むことができる。つまり最終消費者にとっては半製品でしかない『塗料』と加工作業の『塗装』を最適な『塗膜商品』にして提供するオーガナイザーとして最も適した業態。加えて長年にわたり地域で“看板”を張ってきた信用力は、対消費者市場を開拓していく上で大きな財産に転嫁することができる」

 事業としてはどのように落とし込んでいるのですか。 「具体的には現在、住宅の塗替えビジネスの確立に注力している。当社の提供する『塗膜商品』が消費者の財産である住宅保護し、色彩や機能などのパフォーマンスを通じて資産価値を高めるとの方向性。事業としてはまだ緒についたばかりで自慢できるほどの成果はあがっていないが、営業から施工(管理)、アフターにいたる一連のプロセスに関してさまざまなトライアルを行い、ノウハウを蓄積している段階。商圏の市場性から換算して、年間200棟受注を当面の目標として活動している」「消費者に直ぐに向き合い、塗膜をいう名の完成品(最終製品)を販売する以上、品質の担架は避けて通れない問題。このため、事業を立ち上げるに際して保証システムを確立し、最長10年間の塗膜保保証体制を構築した。最終製品を販売するには、単に川下りに進出するというだけでなく、相応のリスクも負わなければならないということだ。また、取引先との軋轢もないわけでなかった。しかし塗料販売業の将来ビジョンのもと強い信念を貫き、現在ではイコールパートナーとして当社物件の施工部門を担ってくれる取引先も増加している」

 塗替えビジネスでの勝算は。 「住宅ストック市場は工業塗装需要のように海外移行による空洞化はない。加えて『200年住宅構造』に見られるように、住宅の長寿命化は社会的なテーマとして今後ますます重要視され、それに伴って塗膜ビジネスのポテンシャルは必ず高まる。当然、競争も激しくなるだろう。先ほども述べたように、消費者にとって最適な塗膜を提供し得るオーガナイザーとしてのポジションを鮮明にするとともに、消費者の育成と言ってはおこがましいが、塗膜の価値を認識してもらうための啓蒙活動にも力を注ぎ、差別化を図っていく。現在、平塚営業所内に一般消費者を対象とした研修施設を設けて定期的な講習会を開催。ここでは塗替えリフォームの基本的な情報提供とともに、実際の塗膜体験などを通じて塗膜プロセスの価値を理解してもらうよう努めている」

 今後の展開については 「完成品としての塗膜への認識を浸透させることで産業の社会的ステイタス向上につながるとの考えから、『塗膜』・『塗膜業界』という言葉を普及させたい。当社だけでは限界があるがそうした考えに共鳴してくれる業界企業、全国の同業者を意識の共有化、更にはネットワーク化を図って高めあっていきたい」


 ありがとうございました


■「Paint & Coatings Journal」で紹介されました。(2007年12月号掲載)
塗膜販売の前線基地
ペイントリフォームセンター


 JR平塚駅から伸びるメインストリートの北上すること約10分、周辺でもひと際目立つグリーンの建物とファサートに掲げられた「ペイント&リフォーム」の大きな看板が目に飛び込んでくる。小田原市に本社を構えるヤブタ塗料(薮田勉社長)の平塚営業所だ。同社は近年「塗膜販売業」との事業コンセプトを掲げ一般消費者へのアプローチを強めている。「最終顧客にとっての商品とは半製品の塗料でもなければ、加工作業としての塗装でもない。それが一体となって形成される塗膜こそが完成品としての商品」(薮田社長)との考えから、塗膜販売業の構築に注力。

 現在、メインとして取り組んでいるのが住宅の塗替え事業で、ペイントリフォームセンターと銘打った同営業所は、その最前線基地としての役割を担っている。創業100年を超える老舗塗料ディーラーの同社。汎用から工業用まで幅広い商材を扱い、加えて工業塗装工場を運営するなど塗膜プロセスに関する高度な知見を持つ。ここで培った材料の選択眼を仕様組み、厳選した施工ネットワークの構築など「塗膜ディーラーだからこそできる塗膜販売を全面に打ち出す。更に商品であるからには保証が付き物」との考えから自社で塗膜に対する10年保証をギャランティー。責任の所在を明確化し、顧客の安心・信頼感につなげる。住宅塗替え事業はまだ緒についたばかりだが、新聞折込による反響営業や現場周辺営業など着実に実績が上がってきた。その一方で最終顧客である周辺住民への啓蒙活動にも力を入れる。

 同営業所の3階に講習室を設置。座学や体験講習などフレキシブルに対応出来るフリースペースの他、塗装ブース、更には260℃まで対応可能な乾燥設備まで備える本格的な施設。現在、月に1回ほどのペースで定期的に講習会を実施。「外壁・ブロックの塗装」「ウッドデッキの塗装」「門扉・鉄部の塗装」「木工品・家具の塗替え」など体験型の多彩なメニューを用意し参加者からも喜ばれている。「ここではペイントの楽しさの部分とともに、塗膜プロセスを理解してもらいたいとの思いがある。それにより一般の方に“良い仕事”に対する判断基準を養ってもらうのが狙い」と薮田社長。「塗膜販売業」の姿勢に迷いはない。



■「Paint & Coatings Journal」で紹介されました。(2007年12月号掲載)
日系ユーザーを対象に業績好調
上海真鶴塗装有限公司


 上海真鶴塗装有限公司はヤブタ塗料(本社・神奈川県小田原市)65%、相模塗装10%、日本ケミカルコート10%、松下塗装工業所10%、上海浦郡噴塗用具有限公司5%の日中合併会社。 2003年に「日系企業を対象に品質の良い溶剤塗装をするために設立した」(董事長・薮田勉氏)。

4年目を迎えた同社は「営業マンは必要ない」ほど仕事量があり順調成長を続けている。その要因として、薮田董事長は「環境配慮からこの地域では他に塗装工場の許可がおりないだろう」 とここ数年環境に厳しくなっている状況を挙げた上で、ターゲットを絞った戦略が奏功していると分析する。

「最終ユーザーはほとんどが日系企業となっており、高品質が求められる。汎用的に塗装の仕事を取っている競合企業が少ないうえ、技術差でローカル企業とは競合にならない」。 塗装工場は単独ではなく、親会社とともに進出するケースが多いという。

同氏によると、2000年ごろから日系企業の中国進出の第3次ブームが起きており特に中小企業の数が増えているとのこと。中国に生産工場を移転したユーザーからコスト削減のための ローカル塗料の使用を要求されることもあるが、「塗料中に油が浮いていたり、色が合わなかったり、密着性が良くない」などの問題もあるため、塗料の選択には注意を怠らない。

日系塗料以外に、良質のロ−カル塗料が見付かる場合もあれば、台湾系のものをしようする場合もあるという。人件費の上昇などもあり、日本で塗装した場合のコストと比べ 「7〜8割はいっている」のが現状という。また、指定により日本から塗料を輸入する場合は高くなる場合もあるという。

工場の従業員は現在130名。アクリメラミンの溶剤焼付塗装を行っており製品はアルミの小物が90%。前処理ラインの他、コンベアーライン2つ(1つはクリーンルーム)、 バッチ塗装1つの設備がある。前処理剤は日本パーカライジング製を採用。工程は脱脂→水洗(2回)→表面調整→リン酸皮膜処理→水洗(2回)→純水洗。純水装置は錆対策から ステンレス製を使用、処理能力は2トン/時間。
コンベアーラインは2つあり、Aラインは全長110m、塗装ブースは5m幅で2名、乾燥炉は長さ45mで焼付温度は80〜200℃。ラインスピードは1.4〜1.8m/min。 クリーンブース仕様のBラインは全長100m、塗装ブースは3m幅で2名、5m幅で1名、徐電ブース2m、乾燥炉は長さ40mで焼付温度は80〜200℃。ラインスピードは0.6〜2.8m。 バッチ塗装のブースは5m、乾燥炉は金庫方2000x2000x3500mmと2000x2000x2000mmの2タイプを装備。

その他には汚水処理設備を設置している、また、「中国では何でも自前でやるのが当たり前」という考えがあり、冶具は自社で製造している。塗装ブース内は1週間に1度清掃しているため 綺麗に保たれている。日系メーカーのユーザーがほとんどのため検査が厳しく品質感知には力を入れているのが分かる。不良率は3.7%となっており、一番多いのはゴミの付着。 また、剥がれやサビの発生の問題に対してはエポキシプライマーを塗装して対応しているという。

中国人の気質として真面目さを持つ一方で企業に対する忠誠心が少ないといった特徴があるという。そのため同社では装経理を中国人スタッフに任せている。 「管理は現場スタッフに任せている。そうでないとうまくいかない。日本人は技術を指導している」(薮田董事長)と役割は明確。



■「リフォーム産業新聞」で紹介されました。(2007年11月7日掲載)

塗膜販売の老舗 エンド向けリフォーム開始

 塗料の卸販売・工業製品の焼き付け加工などの事業を手掛けるヤブタ塗料(神奈川県小田原市)は約1年前より一般エンドユーザー向けのリフォーム事業に注力している。営業エリアは小田原市、藤沢市、鎌倉市を中心として、特に外装のリフォーム需要喚起を図っていく。
 同社は明治37年に創業したと巻く販売の老舗。2005年には創業100周年を迎えた。卸販売だけでなく、2003年には上海に日本メーカーの工業製品の部品塗装を行うため工場も設立し、新たな事業を開始している。これら主に法人を相手とした事業を中心に営業を行ってきたが、近年は新たな売上の柱として一般消費者向けのリフォーム業を開始した。
 同社では家具や器などの木工品や木製建具などに対する漆塗装などに強みを持つ。小田原に住む地元の漆職人などと協力することで、このような特徴的な木部塗装を可能にしている。「塗膜の価値を提供する」という考えの元にビジネスを展開しています。単に塗料を売る、ということでなく、最適な材料と技術の高い塗膜を作ることを使命とした企業経営を行っていきます」(薮田社長)


■「Paint & Coatings Journal」で紹介されました。(2007年7月号掲載)

塗膜販売業のスタイルを追求

当社は『塗膜販売業』との事業コンセプトを掲げ、大きく舵を切った。消費者が求めているのは完成品である塗膜であり、塗膜の前では半製品の塗料は単なる部材であり、塗装という作業は加工にすぎない。それらが一体となって初めて完成品である塗膜を消費者に提供する事が出来る。
ところがこの業界は真の顧客が消費者であるという視点が欠落している。半製品や加工受けといった分業の立場をいい事に責任の所在を明確化せず、自分たちの都合で動いてきた事が、社会的ステイタスを得られない要因。であれば、製造、加工共にコントロール得る立場にある当社が責任を持ち完成品としての塗膜を提供、消費者に真に向き合える業態を構築する。消費者の信用が得られない業界は付加価値など望むべくもない。


■「塗料報知」で紹介されました。(2006年12月20日掲載)  
塗料販売から建築塗装・工業塗装まで幅広く事業を展開している同社は、創業100年を迎えたのを機に発祥の地である神奈川県小田原市本町に本社を戻した。薮田社長は「最適な塗装設計書に基づき、最適な塗料と、最適な塗装で最高の塗膜を作る」を信条としており、この“塗膜”が業界の共通認識となるのが望ましいと語る。この意味するところと工業塗装としてはケースが少ないが、10年ほど前に中国・上海に工場を立ち上げた経緯など話を聞いた。  

-塗料業界を塗膜業界として位置付けることを強調されていますが?  例えば自動車業界、化粧品業界といえば、その中に造る人、売る人、修理する人、その他関連する人が含まれており、一般の人もそう認識しています。一方、塗料業界は久しく製販装と言われてきましたが、業界全体を一言で表す適切な言葉は使われてこなかったと思います。塗料は完成品ではありません。我々の真の顧客は消費者であり、消費者が求めているのは“塗膜”という完成品であり、これがすなわち商品であることを再確認すべきです。我々の業界が“塗膜”を提供しているという共通認識を強くもてば、そこに塗膜業界としての主体性が生まれてくるに違いありません。

 -塗膜業界における“塗膜販売業”としてどのような活動に取り組んでいますか。
 “塗膜”という完成品を消費者に提供するためには、製販装からの情報を取りまとめ。経済的でかつ高品質な“塗膜”の塗装設計書が必要となります。それに基づいて所定の場所に、求められる性能をもった最適な塗料で最適な塗装をすることが大事です。その意味で塗料メーカーや建築塗装、木工・家具塗装、自動車補修塗装、工業塗装などの塗装業者とは親密な強力業者としてパートナーの関係にあると思っています。また、“塗膜”が完成品であり商品でありますので、商品を保証する『塗膜保証システム』を設けてありますが、差別化を図ると同時に顧客からの信頼を得ることにも繋がっています。今後は消費者のあらゆる「きれいにしたい」という思いに応えられる相談窓口機能を充実させていきたいと思っています。  

-工業塗装といえば、10年ほど前に中国に工場を立ち上げられましたが。
 1983年に初めて訪れた時は、中国への投資など考えてもいなかったのですが、93年に再び行く機会があり、都市の変容ぶりに驚きました。日本の戦後復興とオーバーラップして中国経済の成長を確信し、マーケット調査をしたところ、9割が粉体塗装を行っていました。そこで粉体塗装工場として上海藪田噴塗有限公司を立ち上げたのが96年です。しかし、粉体塗装工場が多く単価競争ばかりで利益が出ず、また支払いが滞るなど苦慮したため、2000年に溶剤焼付塗装に切り替えました。家電や自動車などの各種部品塗装を行い、これで順調に軌道に乗せることができました。今だから気楽に話せるのですが、この間にパートナーにだまされたり、立退きにより移転を強制されたりして、人民裁判に出廷したり、上海市政府の担当者と交渉したり、日本領事館に相談したりと苦労しました。  

-中国における業況と今後の展開についてお聞かせ下さい。
 日系企業からの現地塗装工場によるクレームが多発し、その対策としての塗膜依頼が増えています。つまり、現地塗装工場はゴミ・ブツを減らせない、ハガレの原因がつかめないなどの問題解決への取り組みが弱いため、当社の単価は中国企業と比べて高いですが、塗装技術力を信頼していただき、お客が増えています。今後の展開は、上海から南京への方面はこれまで通り進めますが、上海〜杭州〜寧波へと新たに開発が進んでおり、この方面に支店を置きたいと思っています。また、今の塗装技術レベルは直に中国企業に追いつかれると思います。中国には日本だけでなく、世界から最新技術が導入されていますので、したがってより高度・精密なフッ素コートなどのようなコーティング分野への軸を確立していきたいと考えています。現在、青島出身の社員が将来、地元に戻り塗装工場を立ち上げたいと言っています。こういう社員がいることはうれしいことで「バックアップしてあげるから今はしっかり学びなさい」と話しています。

-最後に一言をお願いします。
 この業界の社会的評価を高め、業界に携わる人が自信と誇りをもって働けるように、さらに新卒の方が積極的に希望して業界に来るようにしていきたいと考えます。“塗膜を作るノウハウ”を製販装が一致協力して作る。いずれの業種にも深く関わってきた塗料報知さんには業界のベクトルあわせ、リーダーシップを是非お願いいたします。    

--- ありがとうございました


■「神静民報」で紹介されました。(2005年9月1日掲載)
 革製品からビルの塗装まで、幅広い塗装業務を取り扱う塗料専門商社「ヤブタ塗料梶v(薮田勉社長)は、明治37年の創業から百一年を迎える。これにあたり、本社を小田原市久野から移転、営業所を兼ねた「ペイント&リフォーム」を同市本町国際通りにオープンした。

 今後一戸建て住宅の塗装とリフォームをメーン事業に加え、新たな業務展開を目指す方針だ。
 同社の業塗務内容は、装施工、塗料・溶剤・接着剤・機械設備・プラスチックの販売など多岐にわたる。塗装は、木製品や革製品、住宅の塗装から電気・自動車まであらゆる素材に対応できる技術があるという。

 塗装業は加工する素材に応じて専門別に細分化される場合が多く、全国的に見ても総合的な塗装技術を持つ会社は数少ないそうだ。
 貴重な存在である同社ではあるが、受注の大部分は業者からの発注が多くを占めている。営業所「ペイント&リフォーム」の開設は、塗装業にリフォーム業を併せることで一般消費者のニーズに対応する狙いがある。

 さらに、同社では一般消費者に業界用語である"塗膜(とまく)"の周知を積極的に進めている。
 塗膜とは、目的・用途に合致した「商品」としての塗装を施した状態。一般的に塗装というと、行為そのものを示し商品ではない。そこで同社は、あえて業界用語を使うことで塗装業務の商品価値を 上げる努力をしている。
 同社広報は「最適な材料・技術・仕様書の3つがあって、はじめて商品としての"塗膜"が完成します。お客様の要望に応じた耐用年数をクリアするなど、製品に保証を付けることで品質向上に努めています」と話している。

 意欲的な取り組みは国内だけにとどまらず、同社は、平成8年中国上海市にグループ企業「上海薮田墳装有限公司」を設立した。自動車部品などの工業塗装を取扱い、中国市場の拡大に努めている。平成15年には、中国政府や関連業者との協力で日中合弁会社「上海真鶴墳装有限公司」を設立している。
 日本のみならず、"塗膜"の専門家として、海外に業務展開する同社の今後に注目が集まりそうだ。


■「EMIDAS 2004・冬号」で紹介されました。(2004年11月掲載)



  世界の"綺麗"のために
上海真鶴塗装有限公司・上海薮田墳塗有限公司
総経理 肖君さん

品質向上が成功のカギ
 上海の秋は美しい。抜けるような青空にさわやかなハーブの香りが漂った。「このお茶、いろんな種類のハーブを調合して私が作ったんですよ」と言って、肖さんがお茶を勧めてくれた。中国でのお茶のもてなしはその人の心の美しさを表すという。

 上海市青浦区にある上海真鶴塗装は、1996年に日本ヤブタ塗料鰍フ上海工場として最初閔行区に設立したが、再開発計画で立退き命令を受け、2003年7月に現場所に工場の移転を完了させ、稼動を開始、現在に至っている。去年の上海といえば最高温度40度が何日も続く、異常な暑さだった。その中、7ヶ月間で土地を探し、工場を建設し設備を整え、移転、組立、設備試験とすさまじい速さで工場を立上げたという。

 肖さんが総経理に就任したのは2000年。今迄、粉体塗装中心だった塗装工程を溶剤焼付塗装に切替え、品質向上を努めた結果、お客様からの発注が増え2年間で黒字決算に至った。その功績が、薮田社長に認められ総経理として就任することとなったという。その影には、塗装、経営管理を含め日本のやり方を学ぶため、親会社であるヤブタ塗料に一年間研修した、たゆみない努力があったという。



上海真鶴塗装(上海薮田墳塗)の強み
 肖総経理の経営方針はあくまでも「質のよいものは必ず売れる」という信念からくる徹底した品質管理であり、また、お客様や従業員をはじめとしていろいろな方々に対しては「信義」を重んじ、大事にしている。こうした方々の信頼が得られれば、コストも下がり、品質・納期も守ることができる。結果として、お客様からの信用も厚くなり売上も増える。

 これからの経営戦略は?と聞くと「まだ上海での日本の塗装会社は少ないので、お客様に一番目に選んで頂けるような会社にしていくこと、また品質を守るため高技術、高生産性の塗装工場を目指します。また、溶剤焼付塗装からモリブデン・フッ素樹脂塗装、シリコン樹脂塗装、コーティング塗装と分野の増加も計画中です」と、希望にあふれた言葉をいただいた。

 真鶴塗装では女性の社員が多い。中国では今や当たり前の風景なのだが、日本ではまだ製造業の現場で働く女性は少ない。これから製造業で働こうと考えている女性へのメッセージを聞いてみた。「私たち塗装屋は美容師なんです。ですからこれからも世界の"綺麗"の為に一緒に頑張りましょう!」美しいと感じる心、それがものをつくる者の基本になっていることを改めて実感させられた。肖さんのような指導者の下、キズのない美しい製品をつくることの喜びを感じながら仕事ができる・・・真鶴塗装への信頼はここからきているのではないだろうか。ハーブの香りに酔いしれながら、ふと見ると肖総経理の笑顔が自信にあふれていた


■「タウンニュース(平塚版)」で紹介されました。(2004年4月29日掲載)
「消費者の対応法」を地元で実績を持つ施工会社潟Rートテック社長の薮田氏に聞く
 

記者>薮田さんは塗装施工会社潟Rートテックの社長として、この業界を長く見てきたわけですが、最近の住宅リフォーム工事に関するクレーム、トラブルの急増をどうお考えですか?

薮田>確かに当社にも最近、リフォーム工事に関するトラブルの相談が増えてきました。ある調査によればクレームの中でも、特に訪問販売で契約したリフォーム工事への苦情が全体の8割を占めているそうです。その主なものは「訪問業者に強引に勧誘されて契約をしてしまった」「必要のない工事まで加えられてしまった」「費用が高額で工事が粗雑」といったものです。

記者>訪問販売業者に関するトラブルが多いのはなぜでしょうか?

薮田>訪問販売業者の営業マンは、専門的な知識を持たない人がほとんどです。彼らは会社から高いノルマを課されていますから、本当は必要でなくても「今やらないと家がダメになる」とどと不安をあおって「なるべく高い工事」を勧めようとするのです。

記者>こうした業者は施工後のトラブルも多いようですが?

薮田>例えば塗装工事について言えば、目的にあった材料(塗料)を使用し、仕様書道理の施工過程を終えれば望まれる最高の塗膜を得ることが出来ます。これはごく当たり前のことですよね?
ところが、本来3回塗らなくてはいけない工程を2回に短縮したり、契約書に書かれた塗料より安い塗料を使用して「利益」を出している業者が多いようです。こうした業者は担当者も頻繁に変るので、アフターフォローもしてくれない場合が多いとも聞いています。

記者>消費者はどうやって身を守ればいいのでしょうか?

薮田>まずは専門的な知識を持つスタッフのいる、地元業者に施工を頼むことが一番です。それに自分でリフォームに関する知識を身につけることも一つの方法だと思います。
私が社長を務める塗装施工会社潟Rートテックでは、一般消費者向けに無料の「ペイント講習会」を開催しています。これは専門の講師を招いて、「門扉・フェンスの塗装」「木工品・家具の塗装」といったテーマに沿って、塗り方や塗料選びのコツなどをお教えしているわけですが、近年のDIYブームもあって、毎回たくさんの参加者があります。
 なぜ我々がこうした講習会を開催するのか、と言えば、やはり塗装や塗料に関して正しい知識を身につけた方を増やしたいという思いがあります。正しい知識を身につけて頂くことが、悪質な業者から身を守り、ひいては家を長持ちさせる大きな要因になると考えています。